スパニッシュ様式の小笠原伯爵邸

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柔かな光が注ぐ中、天空を鳩が舞っていた。


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東京・新宿区河田町に、思わず足を止めて眺める瀟洒な洋館がある。


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伯爵と伯爵夫人のおな~り~。
昭和初期に建てられた小笠原長幹伯爵の邸宅は、スパニッシュ様式の館だ。
75年の時を経て甦った玄関は、重厚な造りだった。


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玄関を入ると鳥かごの欄間が迎えてくれた。
伯爵さま、鳥がお好きだったと見える。


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伯爵家の食堂。
5男6女のお子さまと夫妻が囲んだ大テーブルは、当時のものが置かれていた。


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かつての応接間の天井も高かった。
今はスタンウェイのピアノが映える、クラッシックスタイルのラウンジとなっている。


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ロビーを抜けて、パティオ(中庭)に出てみよう。


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建物の中心に位置するパティオの存在は、スペイン建築の特徴だ。


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芸術の粋が邸宅の随所に見られる。
朝倉文夫に師事していたという小笠原伯爵の、芸術に対する愛の深さがうかがえた。
 

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中庭から屋上庭園につながる導線が、心憎い演出だ。


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通常はレストランとして使用されているこの大邸宅。
広いガーデンと邸全部を使いながらのウエディングパーティーもできるらしい。
屋上の床は長いこと使われていなかった間に傷み、苔生していた。
それを、邸の保存を望む有志の方々が全て取り除いてきれいにしてくれた。


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竹を割ったようなスパニッシュ瓦や掻き落し仕上げの外壁、タイルの壁面装飾が優美で美しい。


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かつての召使いの部屋から屋上庭園を望む。



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屋上から庭を見た。


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喫煙室の外壁には、生命の賛歌をモチーフにしたと言われる小森忍の装飾タイルが復元されている。


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1600もの陶磁のパーツが、伯爵の庭に彩りを添えていた。


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この美しく芸術的な建物を、後世にずっと残していってほしい。
鬼門除けの猿に見送られ、邸宅をあとにした。

小笠原伯爵邸
東京都新宿区河田町10-10
電話:03-3359-5830
営業:ランチ 11:30~15:00 /ディナー 18:00~23:00
休み:年中無休

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この記事へのコメント

2009年08月16日 22:34
パティオが素敵ですね、スパニッシュの香りが~
シーガールームの外壁もお洒落です。
建物を拝見するだけでもワクワクします。こんな場所でランチが出来たなんて(^^)。いい事しましたね!さすが、よしりんセンスがいいなぁ~
うえっち
2009年08月16日 22:58
建物の随所に細かな手の込んだ技術が駆使されていて、すばらしいですね!
ぜひ後世に残して欲しいもんです。
召使いの部屋なのに、ここからの眺めも素晴らしいですね♪
しなこじ
2009年08月17日 07:34
女子医大の近くだったのですね。
伯爵家の優雅な生活が想像されますね、喫煙室がこんなにお洒落なのですか、外壁も美しいですが、スパニッシュ瓦がいいですね。
邸内も素晴らしいですが、5男6女とは伯爵家は大家族だったのですね。
chisa_pie
2009年08月17日 11:32
こんにちは!

素晴らしい建物です~!ひとつ前の記事でお母様のお誕生日記念をこちらでされたというよしりんさんらしい素敵なプレゼントにさぞお母様もお喜びでしたでしょう。
お料理はどれも美味しそうで量もいいですね。素敵な親孝行です!!
小笠原流礼法の総領家の伯爵邸ですが、マナーもわきまえて伺わなくてはならないのかしら?
夕暮れのパティオで、スパニッシギターにカスタネット、フラメンコを眺めながらワインでも頂けたら素敵でしょうね♪
ぽん
2009年08月17日 13:42
よしりんさんこんにちは(^^♪
前回のお食事の記事を読ませていただいて、新宿にこんな素敵なところがあったのかと本当に驚きました。
毎年お誕生日に そして母の日に・・ よしりんさんに素敵なおもてなしをしていただけるお母様 お幸せですね。
食堂やロビーの雰囲気大好きです。 狭くてもいいからこんな家に住みたい(=^・^=)
このお屋敷で生活していらした伯爵ご一家。どんな方達だったのでしょうね~

是非行きたいと思います(^^)v
うさみ
2009年08月17日 20:42
このレストラン、行ってみたいと思っていたんですよね~。とても素敵です!写真もすごくよく撮れててどんなところかよーくわかりました。l
でもランチでも結構重そうなお食事ですね・・・うーんとお腹すかしていかないと厳しいかな~。
2009年08月17日 21:29
素敵なお屋敷ですね。
当時の様子が伺えて、装飾だけでもすごそぉ~
5男6女とはさぞかし賑やかな食卓だった事でしょう。
レストランとしてではなく、カフェまたは伯爵邸だけの見学もできるのでしょうか?

...河田町だったんですね。平河町と勘違いしてしまいました
しの
2009年08月17日 22:20
ステンドグラスは、鳩山邸と同じ作家さんのもののようですね。
ウェイテングルームにこんな素敵な欄間があったのですね!
こちらは、断然、昼間ゆくべきだと、よしりんの写真を拝見してそう思いました。

パテイォがとても素敵ですね!

私の行った時期は二月の夜でしたので、美しい壁は見られませんでした。

目の保養をさせていただきました
2009年08月17日 23:16
♪にいやん

喫煙室の外壁は、中央にお日様が輝いて、その周りを花々が散りばめられたデザインになっていました。正に「生命の賛歌」と呼ぶに相応しい作品でした。
にいやんもよく、お母様をきれいな花の咲く場所に連れて行ってあげてましたよね。私も真似してみました。
2009年08月17日 23:18
♪うえっちさん

そうそう。ここが召使の部屋?!ってくらい、広かったです。なんでも贅沢な造りになっていました。市原悦子ばりの家政婦さんとか、いたのかしらん。
2009年08月17日 23:22
♪しなこじさん

昔は貧乏人の子沢山で10人兄弟とか、ざらだったように聞きますが、こと小笠原家に関しては、大金持ちの子沢山だったようですね。いくら貴族でも、こどもが11人もいたら、それはもう賑やかだったのではと想像できます。
パティオから屋上庭園への階段を駆け上がる白いレースのブラウスを着た子供たちの姿が脳裏を掠めました。
2009年08月17日 23:25
♪chisa_pieさん

さすが、音楽好きのchisa_pieさん。近々、あのお邸でスパニッシギターにカスタネット、フラメンコを眺めながらワインを頂くような企画があるようでした。そんな内容のチラシをお店でちらっとみかけました。情熱的な夜になりそうですね♪
2009年08月17日 23:29
♪ぽんさん

伯爵さまは、海外での生活経験もあり、芸術にも造詣の深い、教養人だったらしいです。邸内のあちこちにある彫刻や芸術的な銘板をみつけるのも、この館を訪ねる楽しみのひとつです。一見の価値ありですよ。
2009年08月17日 23:32
♪うさみさん

私の拙い写真では、この館の魅力がなかなか伝えきれないのですが、お褒めいただき、ありがとうございます。
実際は、もっと、なにもかもが美しいです。
2009年08月17日 23:37
♪y-merry3さん

河田町と平河町、どことなく似ています。
レストランの隣りにカフェ&バーの入り口があり、パティオなどでお茶や、軽食、カクテルなんかも頂けます。こちらはレストランより、気軽に立ち寄れますね。カフェ利用の後に申し出れば、館内を案内してくれるはずです。


2009年08月17日 23:41
♪しのちゃん

さすが、鋭い!
ステンドグラスは、鳩山邸と同じ小川三知の作品です。小川氏といえば、日本の初期のステンドグラス作家ですが、こちら小笠原邸の鳩のステンドグラスは、当時の写真をもとにイタリアで復元したものだそうです。
次回は昼間に!でも、夜も雰囲気ありそうですね。
2009年08月18日 14:59
都心にこんな素敵な洋館が残っているなんて~
ホントいつまでも残っていて欲しいです。
優しい光が差し込むステンドグラス、繊細な細工の欄間、外壁の装飾タイル、どれもこれも素敵でまるで美術館のようですね。
秋になったら訪ねてみたいな。
2009年08月18日 23:49
♪はっしいさん

家1軒、丸ごと美術館ですね。
涼しくなったら、パティオでのお食事もいいかもしれません。今はまだちょっと暑いですね。
邸内、庭の至るところに、芸術的な鳥が飛んでいます。見つけるのも楽しいです。
2009年08月19日 16:14
よしりんさん、こんにちは。
伯爵と言う身分とは言え、余裕のある暮らしをしていたのですね。こせこせと言う言葉は全く見当たらず、静かに流れる一日の時間。その中でゆっくりと芸術に浸りながら、仕事をこなす。今とは違った判断の基準もあったこも知れませんが、物事の本質をゆっくり見極める時間があった様な気がしますね。時々、この様な雰囲気に身を任せるのも心身のクリーニングには良い事ですね。
2009年08月19日 23:31
♪写楽句さん

こんばんは!
夏目漱石でいう「高等遊民」てとこですか、伯爵のご身分というのは・・・。暮らしに余裕があると、物事の本質を見ることができるって、確かに一理ありそうです。
みえすぎて逆に人生嫌になったりしないかなあなんて、心配は御無用でしょうか?
庶民の私には一生、わかりません。でも、こせこせしないって、気持ちがいい感じはしますね。
2009年08月20日 11:34
よしりんさん、こんにちは。
私も、どうやらブログにはまりつつある様です。
ボーダーラインがだんだんと後退する予感があります。
やばい。
2009年08月20日 16:45
ん、なんか見た事がある!
ここ行った事があります。そう結婚式で・・。
ガーデンパティーもやっていました。
ヨーロッパに行ったようなクラシカルなとても雰囲気の良いところでした。
改めて見ましたが装飾タイルが凝っています。
良いところでランチを楽しみましたね。
よしりん
2009年08月20日 19:15
♪写楽句さん

当の写楽句さんまで、ブログにはまっちゃいましたか?そりゃ大変!お互い、ほどほどに。でも、それができれば苦労はないですね。
よしりん
2009年08月20日 19:17
♪ミニミニさん

行かれたこと、ありましたか?!
こんな場所での結婚式は、新郎新婦にとっても、一生の思い出になりますね。
タイルがとにかく素敵でした。

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